シルクプリンセス(○父)
牝馬、黒鹿毛、96/04/07生
父:トウカイテイオー、母:キナスリーン、母の父:Vayrann
厩舎:作田誠二(栗東)→田村駿仁(美浦)、生産:早田牧場
日付 開催 レース名 騎手 斤量 距離 タイム 着差 体重 賞金
990425 1新潟2 未出走 14 11 大西直宏 53 芝1200 1101 -0.6 452 510
990523 1新潟8 わらび賞500 14 13 後藤浩輝 53 芝1600 1382 3.2 448 0
000716 2福島2 500万下・牝 12 12 水野貴広 55 ダ1000 1031 4.0 478 0
000730 2福島6 500万下 14 13 水野貴広 55 芝1000 0596 1.5 470 0
000819 4中山3 三里塚特500 16 15 16 16 水野貴広 55 芝1600 1380 3.7 468 0
平成12年8月31日 登録抹消(繁殖)

シルクプリンセス号会員各位

 謹啓 平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、ご出資のシルクプリンセス号(父:トウカイテイオー、母:キナスリーン)は、調教師の判断で引退する事となり、登録を抹消されましたので、ご報告致します。
 同馬は3歳時の暮れ、平成10年12月23日に栗東の作田厩舎に入厩しましたが、到着後の検査で右後脚の球節部分を骨折している事が分かりました。しかし骨折の程度はごく軽いものだった為、放牧には出さず、そのまま厩舎で調整を進めていきました。そして入厩から4ヶ月経った4月25日の新潟競馬で待望のデビュー戦を迎えました。レースはダッシュ良く飛び出してそのままハナに立つと、道中は競られる形となりましたが、直線半ばで突き放して最後まで後続を寄せ付けず、ゴールでは3馬身半差をつけて快勝。まだ成長の余地を残す状態でしたが、能力の高さを見せ、見事初戦で優勝を飾りました。しかし、続く5月23日の2戦目では3角辺りで他の馬に前に入られると走る気を無くして後方に終わり、レース後、右前脚にソエの症状が出てきた為、早田牧場へ放牧され、回復を図りました。
 一息入れるとソエも固まって問題無くなり、9月2日には栗東に帰厩し、10月の京都開催を目標に調整を開始。そして京都3週目で復帰させる事が決まりましたが、直前に歩様がぎこちなくなった為、出走を取り止め、獣医の診察を受けました。当初、獣医は「爪が蹄鉄に圧迫されて痛みが出た様だ」と話していましたが、その後の再検査で爪の中が空洞化している事が判明。回復には時間がかかり、無理出来ない為、11月12日に一旦、栃木県の鍋掛牧場に放牧され、その後、調教師の指示で福島県の天栄ホースパークに移動。天栄ではニュージーランドの装蹄師に削蹄してもらうなど、状態の良化を図りながら慎重に調整を進め、年が明けて5歳となった3月29日に栗東に帰厩しました。ただ、爪の状態はまだ完治していない為、獣医や装蹄師と相談し、爪の空洞となっている部分にセメントを詰めて強化を図り、調整を進めてみましたが、球節辺りに熱を保つ様になってしまい、4月20日にトレセン近くのグリーンファームに放牧。そして、所属の作田調教師より、目処が立たない為、抹消したい旨の相談があり、協議の結果、美浦の田村駿仁厩舎に転厩する事が決まり、27日には天栄ホースパークに移動しました。
 移動後、脚元の状態が落ち着いてきた為、確認に訪れた田村調教師から「少し動かして様子を見てみたい」という指示があり、爪や球節の部分に注意を払いながら調整をおこないました。そして再び下旬に訪れた調教師は「この分なら進めていけると思う」と話し、5月25日に美浦へ入厩しました。入厩後は脚元の状態が悪化する事は無く、6月23日には確認の為に受けたゲート試験にも合格。そして7月16日の福島では約14ヶ月振りとなる復帰戦を迎えました。レースはスタートでアオッてダッシュがつかず、かなり離された最後方からの競馬となり、最後まで差を詰める事が出来ませんでしたが、レース後の反動も見られず、30日には再び福島で出走。今回もダッシュがつかず最後方からの競馬でしたが、4角手前から追い上げにかかり、直線では大外に持ち出すと、最後はまずまずの伸び脚で差を詰めました。そして8月19日には中山で復帰3戦目を迎え、状態にも変わりは無く、距離が延びる事などから、更にレース振りが上向いてくる事が期待されましたが、レースは勝負どころで手応えが怪しくなり、最後方に終わってしまいました。レース後、爪の状態自体は悪化しておらず、変わりはありませんでしたが、レースで全力疾走すると、かばって走ろうとする様で右前脚の方に負担がかかって少し疲れが見られ、厩務員は「現状で出来るだけの事はやってきたつもりだが、これ以上の結果を出す為にはやはり爪が完治しないと難しいと思う」とコメント。その為、獣医に相談したところ「最低1年位は放牧だけでゆっくりさせ、爪が伸びるのを待つしかない」という回答でした。それを受けて協議した結果、調教師より「はっきりした完治の目処も立たないから、これ以上無理させる事は無いと思う」と話があり、誠に残念ながら、このまま引退させる事が決まりました。
 平成12年8月31日に登録が抹消され、引退後は早田牧場で繁殖馬となる事が決まりました。

(後略)

敬具

平成12年9月14日

(有)シルクホースクラブ